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“AN UND AUS | つく、きえる ”

English follows

作 / ローラント・シンメルプフェニヒ

訳 / 大塚直

構成・演出・美術 / 矢野靖人

stage performing rights: S. Fischer Verlag Frankfurt/Main


二〇一三年、ひとりのドイツ人作家が戯曲にしたためた、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故についての〈われわれ〉の記憶。

圧倒的に不条理な喪失とそこからの恢復の方途を探して―


明かりが消えた。

明かりはまた点いた。

短い間。

明かりはまた消えた。

消える。点く。消える。

 

やかんが沸騰していない。

電話が鳴っていない。

テレビからはコマーシャルが消えた。(コマーシャルの音が流れる)

テレビのスポーツ中継がない。(スタジアムで歓声を上げるスポーツファンたち)

音楽もない。(音楽が流れる。例えば、ビル・フェイ?)


日時

12月12日(木)19:00

12月13日(金)19:00

12月14日(土)14:00 ※終演後、18:00~ワークショップ開催

12月15日(日)14:00

※開場は開演の15分前になります。

※上演時間は90分を予定しています。

 

★ポストトーク決定!

下記3ステージの終演後、30分程度ゲストにお客様も交えたトークを開催します。

13日(金)19:00  ゲスト:金サジ氏(写真家)
14日(土)14:00  ゲスト:水沼健氏(壁ノ花団
15日(日)14:00  ゲスト:山下残氏(ダンサー、振付家)

 

チケット


[日時指定/自由席/税込/前売・当日共]

一般:3,000円
学生:2,000円

 

チケット購入はこちら

 

 

チケット取り扱い
▽THEATRE E9 KYOTO

▽一般社団法人shelf  https://theatre-shelf.org/next.htm
メール予約 info@theatre-shelf.org
お電話でのご予約 090-6139-9578 (shelf)

お名前/ご希望の日時/券種/枚数/お電話番号をご連絡ください。 折り返しこちらよりご連絡を差し上げます。

 

キャスト

川渕優子, 三橋麻子, 沖渡崇史, 横田雄平, 江原由桂, 大石憲, 鈴木正孝, 古木杏子

 

スタッフ

照明 / 則武鶴代

衣装協力 / 竹内陽子

宣伝美術 / 956D

協力 / 鎌ヶ谷アルトギルド, 一般社団法人アーツシード京都, 劇団キンダースペース

企画制作 / 一般社団法人shelf

 


あらすじ

沿岸の小さな町の港にある小さなホテル。日常のなか、毎週月曜に必ず不倫を重ねる三組の中年カップル。心の中で葛藤を抱きながら、誘惑に誘われ、日々の喧騒から逃れるかのように。ホテルのスタッフである若者は、湾岸警備のため高台にいる恋人の娘と携帯電話のメールで常に連絡を取り合っている。お互いを深く愛し合いつつも、二人が直接に出会うことはない。

「まるでミツバチとクジラみたいに。」

やがてカタストロフィが世界を襲い、ホテルは―世界は水の底に沈んでしまう。

 


初演時劇評

震災を語ることは可能だろうか。それは共通体験になり得るものだろうか。いな、そこにはむしろ交わらない体験の、個別性が浮かびあがる。

中島智(芸術人類学者、武蔵野美術大学)

 

演者たちの噛み合わない会話は、まるで死者たちの追想のように響く。さながら夢幻能のように。その意味では、本作は「現代の演劇」ではなく、世界が決定的に変容してしまった時代の古典なのかもしれない。

太下義之(文化政策研究者、独立行政法人国立美術館理事)

 


演出ノート

大規模な災害や、戦争などの災悪が起きたときのその災悪の記憶の仕方に関心がある。記憶の仕方、あるいは記憶のされ方について。現実(リアル)の確かな手触り(リアリティ)を、それがふとした瞬間に失われて分からなくなることがある。それは大きな災害や災悪に出会ったときに起きやすい事象だと思う。

一見すると何とも不可思議で奇形的といって差し支えないような人物描写から始まるシンメルプフェニヒのこの戯曲は、しかし詩的で美しく、寓意的な物語だ。そしてそのように事物から適切な距離を取って物語ることだけが、不条理で、普通の感覚では受け止め切れない、感情の落としどころのない災悪の記憶の仕方、歴史に対しての人類の落とし前の付け方として最も適した方法なのかもしれない。

アウシュビッツ以降、詩を書くことは野蛮である、と言ったのはアドルノだった。

詩は、無意識の記憶に似ている。そして詩は、無意識の発露たる夢に似ている。

人間はそれがリアル(現実)だからリアリティを感じるんじゃない。リアリティを感じるからそれをリアル(現実)だと思うのだ。

詩的でカタストロフ的とも思えるようなシンメルプフェニヒのこの戯曲を出来るだけリアルに、即ち現実(リアル)の不可解さをそのままに舞台の上に上げてみたいと思う。そしてカタストロフィからの恢復の手段として、人間にリアリティをもたらすための物語の在り方を突き詰めてみたい。

演出、矢野靖人

◎shelf 演劇ワークショップ情報

―与えられた言葉(台詞)について、その言葉を発すべき身体の在りようを探ることから演技を組み立てる。テキストと俳優との適切な距離を探り、そのために必要な身体の取り扱い方、空間への関わり方の方法を考える。―

参加者各自が持ち寄った自身の方法を検証しつつ、shelfが取り組んでいる「語り(narrative)」の方法を軸に実践を通して短いシーン作成までを行います。

 

日時:12月14日(土)18:00~21:00
会場:THEATRE E9 KYOTO
参加費:3,000円(公演をご予約・ご覧の方は500円割引)

定員:16名を予定

 

お申し込み方法

お名前/ご住所/電話番号/年齢/プロフィール及び、shelf作品の観劇の有無(あれば作品名)をご記入のinfo@theatre-shelf.orgまでお申し込みください。折り返しご連絡いたします。

 


Direction note:

I am interested in how people remember misfortunes such as large-scale disasters and wars. It can be either the way people actively remember them or the way these events are remembered naturally. We sometimes lose and forget the tangibility of the reality before we realize it. I think it often happens when we are faced with great disasters and/or misfortunes.

At a first glance, this play by Schimmelpfennig starts with very mysterious and quirky character descriptions. But it is also a poetic, beautiful, and allegorical story. And, telling a story from an appropriate distance might be the most appropriate (and only) way for humans to remember and come to terms with unfair misfortunes and histories that are impossible to bear and handle.

Theodor W. Adorno said that it is barbaric to write a poem after the Auschwitz.

Poems are similar to memories of your subconscious. And they are also similar to the dreams that stem from your subconscious.

Humans feel the reality not because it is real. They think it is real because they feel the reality.

I want to express the reality of this poetic and catastrophic play by Schimmelpfennig, meaning I want to keep the complexity of the reality on stage. And I want to study how a fiction/story can serve as a reality as a means of restoration.

Yasuhito YANO

 

CAST

Yuko KAWABUCHI, Mako MITSUHASHI, Takashi OKITO, Yuhei YOKOTA, Yuka EHARA, Ken OISHI, Masataka SUZUKI, Kyoko KOGI

 

STAFF

Costume Design adviser / Yoko TAKEUCHI

Lighting Design / Tsuruyo NORITAKE

Graphic Design / 956D

Support / KAMAGAYA Art Guild, ARTS SEED KYOTO, Theater Company Kinder space

Presenter / shelf Association

 

Date and time

December 2019

12th (Thu) 19:00 START

13th (Fri) 19:00 START

14th (Sat) 14:00 START

15th (Sun) 14:00 START

  • Door open 15 minutes before the start.
  • The running time is scheduled for 90 min.

 

Tickets

General Advance / Door· 3,000 yen

Student 2,000 yen

 

Ticket Agencies

Theatre Company shelf

tel. 090-6139-9578

e-mail. info@theatre-shelf.org

 

※ご予約に関するご注意
・開演5分前までに受付をお済ませください。それ以降はキャンセル扱いになる場合がございます。お早めにご来場ください。
・公演中止などの不測の場合をのぞき、チケット購入後の返金、日時の変更はできません。
・E9には駐車場はございません、公共交通機関でご来場ください。周辺道路への駐車は、ご近所のご迷惑となりますので硬くお断りします。

解除
  • 購入枚数

  • 〒601-8013
    京都市南区東九条南河原町9-1
    電話:075-661-2515(10:00〜18:00)   Email:info@askyoto.or.jp
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