
ブルーエゴナク
“Doudemoii shi”
■新作『Doudemoii shi』に寄せて
第3期アソシエイト・アーティストを賜り、それは未来との契約だと感じています。3年間のE9での作品制作のテーマを「ここは彼方(Here Is Beyond)」とし、ここにあるフィクションとどこまでも遠くにある現実を描きたいと考えたのは、現在という地点が自身にとってどうでもいいものになりつつあるからです。今日の社会における、やるせない出来事や事件の中である種の諦めが芽生え「これはもう自分が生きている間には無理かもな」という、まあ良くない楽観のような、絶望のような感覚があり、しかしそれはそれで自身の死生観を変容させる機会になりました。そして、私たちの想像も及ばないような私たちが全員死んでその後も延々と続く長い時間、あるいはその一瞬、つまり1秒にも満たない相対的な時間のために演劇を制作したいと考えるようになりました。『Doudemoii shi』は〈どうでもいいし〉と〈どうでもいい死〉の二つの意味を内包しており、15名程度のどうでもいい死を4名の俳優が演じます。フィクションの死を眺める時間が、わたしたちの未来の、真実の、ほんの少しの手触りになればいいなと願って作ります。遠くの世界の現実が、何かに定まる前の揺れを持って、多くの方に届きますように。
穴迫信一
■アソシエイト・アーティストとしての3年間のテーマ
「ここは彼方(Here Is Beyond)」
今日の世界では先の見えない時代が到来し、フィクションのような日常が訪れています。今や、ここ(現実)と彼方(フィクション)を明確に区別する術は無く、それは演劇作品の制作においても逃れられない感覚です。Here and BeyondではなくHere Is Beyondの視点で、現実とフィクションの関係を描きます。
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夕焼けの空 山 丘 緑 緩やかな空気の流れ まで感じられそうな背景に、または、土台にタイニーハウスが一軒。持続可能性を想起させる諸要素。ハウスの中に黒い衣装をきたマネキン2体とその外に赤い服を着たマネキン1体が、動とも静ともつかぬ様子。どうともせいとも。どうでもいいし。
1人の出演者が割り振ると3回程度以上は、死を繰り返すことになる。穴迫さん達が、本作においてどのような未来を見出しているのだろうか。未来は私たちにとっても、重大な関心事だと思う。ご覧頂いて、何か少しでもその体験をシェアできればと願う。
3年間のプロジェクトの最初の幕にぜひお運びください。
THEATRE E9 KYOTO芸術監督 あごうさとし
日時
1月20日(金) 19:00
1月21日(土) 14:00/19:00
1月22日(日) 14:00
・受付開始は開演の45分前、開場は30分前です。
・上演時間予定 70分以内を予定。(決まり次第発表いたします。)
チケット
[全席自由席/日時指定/税込/未就学児入場不可]
一般:前売3,000円 当日3,500円
U24:前売2,500円 当日3,000円
高校生以下:一律1,000円
※車椅子でご来場のお客様は、ご予約時にお知らせください。
チケット取り扱い
▽THEATRE E9 KYOTO
チケット購入はこちら
▽チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2234366[Pコード:515379]
▽CoRich!舞台芸術
https://stage.corich.jp/stage/202584
キャスト
出演:野村明里 桑折現 重実紗果 瀬戸沙門
スタッフ
作・演出:穴迫信一
演出助手:村側晃太郎
舞台監督:小林勇陽
音響 :甲田徹 林実菜
照明 :魚森理恵
稽古撮影・公演撮影:脇田友(スピカ)
イラスト:POOL
デザイン:SUIMIN TAPE
制作 :ブルーエゴナク 岸日和多 渡邉裕史(ソノノチ)
■ブルーエゴナク
穴迫信一を中心に北九州を活動拠点とした劇団として2012年に結成。北九州と京都の二都市を拠点に、普遍的かつ革新的な演劇作品の創作をコンセプトに活動。リリックを組み込んだ戯曲と、発語や構成に渡り音楽的要素を用いた演出手法を元に、〈個人のささやかさ〉に焦点を当てながら世界の在り方を見いだそうとする作風が特徴。これまで劇場をはじめ、商店街の路上、ショッピングモール、全長60メートルのモノレール車内など多彩な場所で演劇を製作する。拠点となる北九州では、劇団として年数本の作品を発表するかたわら、北九州芸術劇場とパートナーシップを組みながら「モノレール演劇シリーズ」の製作を担う。2018年、ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム“KIPPU”に選出され『sad』を上演。2020年、豊岡演劇祭2020フリンジプログラムでは豊岡市竹野町に滞在し、現地の盆踊り振興会の伴奏のもと『ザンザカと遊行』を上演。2021年、TOKAS OPEN SITE 5ではオーディオ作品〈Coincideaudio〉として『Coincide 同時に起こること』を発表。近年は、モノローグやコント的掛け合いにおける台詞を音楽的に捉え直し、シーンの音楽性を出発点に物語を発生させる手法で演劇的パフォーマンスを実践している。代表であり劇作家・演出家の穴迫信一がセゾン文化財団セゾン・フェローΙ、桐朋学園芸術短期大学非常勤講師、THEATRE E9 KYOTO第3期アソシエイト・アーティスト等を務める。
クレジット
主催・企画製作:ブルーエゴナク
共催:THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
助成:北九州市文化芸術活動支援事業2022 京都市「Arts Aid KYOTO」
セゾン文化振興財団 THEATRE E9 KYOTO 第3期アソシエイト・アーティスト
Webサイト
HP|http://buru-egonaku.com/
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Facebook|https://www.facebook.com/egonaku/
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お問い合せ
Mail:egonaku@gmail.com(制作部)
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THEATRE E9 KYOTO
TEL:075-661-2515(10:00〜18:00火曜休館)
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・開演5分前までに受付をお済ませください。それ以降はキャンセル扱いになる場合がございます。お早めにご来場ください。
・公演中止などの不測の場合をのぞき、チケット購入後の返金、日時の変更はできません。
・E9には駐車場はございません、公共交通機関でご来場ください。周辺道路への駐車は、ご近所のご迷惑となりますので硬くお断りします。
※複数名分のチケットをご予約の際には、お連れ様のお名前を備考欄にて事前にお知らせください。
ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。