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【終了】『ガザ・モノローグ』朗読会

『ガザ・モノローグ』企画:ASHTAR Theatre(アシュタール劇場)
主催:THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)、田中遊

私は今回の上演によって「パレスチナからの呼びかけに応答すること」と「その応答が誰かへの呼びかけとなって停戦(広くは平和)を求める声が広がること」を目指しています。

私は去年の11月11日から毎週土曜日、京都で行われている「イスラエルはジェノサイド(大量殺戮)をやめろ!デモ」に参加しています。最初は行進の列の中で俯いてとぼとぼ歩いていただけだったが、そのうちシュプレヒコールの(小さいけど)声を出し、プラカードを作り、カバンに「停戦!」と書いた布をつけ、パレスチナの詩の朗読を勧め、朗読会を開き、THEATRE E9 KYOTOの吾郷さんに電話をしてアシュタール劇場の呼びかけをご紹介するに至った。この間の私の行動は派手に、つまり過激化しています。もし吾郷さんが電話に出てくださらなかったら、THEATRE E9 KYOTOの事務所や吾郷さんのご自宅に押しかけてその扉を叩いていたかもしれない。なぜか?私たちデモ参加者の「即時停戦を!」という呼びかけに対して、私が想像していたほど多くの人は賛同して一緒に声をあげてくれなかったから。その呼びかけに応答がなされず、そしてどうしてもその呼びかけを届けなければならないと思った時、その人の声は大きくなっていきます。「あのぅ…」が「おい!」になり「聞けよ!」になり拡声器を通して路上に響き渡り、相手の手をつかんで引き止めるようになる。(声が大きくなることそのものは一概に悪いことだとは思いません。能登地震の時に賞賛されたアナウンサーの「津波警報です!今すぐ逃げてください!」という声を思い出してください。ただそこには程度の問題があります。暴力と非暴力は決してデジタルに分かれるものではない。デモのシュプレヒコールにも暴力性を感じます。)そしてそれでも聞いてもらえなければ石を投げ、自らガソリンをかぶって火をつけ、果て武器を持つ。昨年10月7日のハマスによるテロは明らかに許される範囲を超えた暴力です。そしてそれは75年にわたって「イスラエルに国際法を守らせてくれ」という声をあげ続けているのに国際社会がそれに「応答」せずにいたことによるガザの人々のはかりしれない絶望が母胎になったことは間違いないと思います。「他に方法がなかったからテロを是認する」ことを私はしません。そうすると「ハマスを殲滅するために他に方法がないからジェノサイドを続ける」イスラエルの暴力に対しても批判ができないと思うからです。いかなる軍事的行動も「しかたなく」起こされるものだから。(またいわゆる「テロ」と、国家によって統制された軍事行動を切り分けて考えることもありません。剥き出しの暴力によって主張を通す全ての方法に反対です。)テロの一番恐ろしいところは、「それが有効である」ことだろうと考えます。テロを起こしたハマスの人たちの計算の中に必ずあったであろう今回のガザの惨状によって多くの人がガザに目を向けています。安倍元首相が殺害されたことによって統一教会の問題にスポットが当たりました。まさにテロリストの思う壺です。テロは有効です。だからこそ世界は「比較的非暴力的な解決策」を早急に作り上げる必要があります。ずっとありました。残念なことに今回のガザ・モノローグ上演がその解決策でないことは明らかです。ですが呼びかけに対して「あなたたちの声は聞こえているよ」と応答することが過激化を抑える最初の一歩なのだから、それを躊躇う理由はない。私たちは上演という形で応答したいと思います。
ガザ・モノローグはアラビア語→英語→日本語に翻訳されて今私たちの手元にあります。”they”という単語が翻訳者によって「彼ら」「あの人たち」「やつら」と異なった日本語に出力される。そこには翻訳者自身の思想が少なからず反映される。翻訳者はそのことを引き受けている。またそれは日本語の文字になった「ガザの声」を<声>として出力する私たち朗読者にも当てはまります。当事者でないものが他者の声をどう引き受けて違う形にして出力すればいいのか?そこに大きな課題を感じています。しかしその課題に取り組まねばならない。なぜなら当事者になってからでは手遅れだから。「当事者にならないと話せない」というなら「戦争が起こってからでないと戦争について語れない」。戦争、紛争、ジェノサイド、弾圧、差別。それらをなるべく遠ざけるためには、当事者になる前に、他者の言葉を引き受けるという難作業が必要だと思います。そして、その「ひきうけた、私(たち)の声」はきっと誰かにとっての「呼びかけ」になると考えます。より多くの人にとって「呼びかけ」となるように、THEATRE E9 KYOTOさんにともに関わってもらい、またより多くの属性の方による朗読会にしようとしています。

田中遊

この度の朗読会は、俳優・劇作家・演出家の田中遊氏にご提案を頂き、その提案を劇場職員と協議の上、緊急的に実施することに至りました。企画の実施にあたり、周到な準備と時間を重ねて実施の時期が遅くなるより、ガザ地区の現在の惨状に対して、或いは、「ガザ・モノローグ」を呼びかけているアシュタール劇場に対して、速やかな反応を示すことが重要であろうという意思のもと、緊急的に企画された次第です。そこから、朗読に参加していただける方に田中氏を中心にお声がけ頂きました。出演をいただけます伴戸千雅子氏、菱井喜美子氏、澤田誠氏、渡部桃氏、酒井信古氏、杉江美生氏、太田宏氏に厚く御礼を申し上げます。
朗読会は、翻訳された言葉を、朗読するというシンプルなものです。所謂、一般に劇場で上演されている念入りな演出や長い稽古を重ねて、個人または集団の芸術上の目的を実現するものではございません。
朗読会と共に感想シェア会も実施いたしまします。朗読会を踏まえて、登壇している方々そして、会場にお見えのお客様と共に、言葉を交わす時間も持ちたいと考えております。
本朗読会及び感想シェア会の鑑賞・参加について、年齢制限はございません。幼児や小さなお子様も客席におられるかもしれません。どなた様にとりましても、安心安全な集いとなりますよう努めてまいります。また、ご来場の皆様にも予めご理解とご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
入場料は、カンパ制となっております。経費の一部(交通費)以外は、全て、アシュタール劇場指定のクラウドファンディングサイト Global Givingに寄付をいたします。
この朗読会について、呼びかけてくださった田中遊氏、また、その意思に賛同してくれた劇場職員と技術スタッフに、そして、情報提供等のご協力や、お声や想いを寄せてくださいました皆様に深く御礼を申し上げます。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

以下は、私見です。
芸術が特定のイデオロギーや政治目的の手段となること、或いは現在進行形の問題について芸術作品として扱うことについては、厳に慎重であらねばならないと考えます。
ですが、どのような経緯や理由があっても人々の日常の暮らしを破壊すること、まして虐殺などは容認できません。
このことは、どの立場に立つのか以前の問題であると思います。
ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も、聖人の名を共有し、その名を子供達に与え続けていることからも、互いに尊敬と尊重があるという、研究者の言葉も聞きました。私の、道から離れたキリスト者としての煩悶に一つの救いを得たようにも思えました。
尊い問題意識を持っておられる田中氏、職員諸氏に欽慕の念を抱きつつ、お声を頂かなければ企画を立ち上げられなかったことについて恥入ります。

THEATRE E9 KYOTO 芸術監督 あごうさとし

ガザ・モノローグとは

“The Gaza Mono-Logues”(ガザ・モノローグ)は、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区に拠点を置く ASHTAR Theatre(アシュタール劇場)の企画です。2008年〜2009年のイスラエルによるガザの大規模侵攻を経験した子どもや若者33人が書いたモノローグ集は、世界30カ国以上で上演されました。2014年のガザ侵攻時にもモノローグは追加され、2023年10月以降は、「ガザ・モノローグ2023」として、アシュタール劇場のウェブサイトに新しいテキストが順次公開されています。
The Gaza Mono-Logues – ASHTAR Theatre
https://www.gazamonologues.com/

 

日時

4月6日(土)13:30
※朗読60分程度。その後休憩を挟んで、出演者とお客様とで感想等をシェアする時間を1時間程度設けます(入退出自由)。
※受付開始は、朗読会開始の45分前、開場は30分前です。

 

チケット

カンパ制(要予約)

※上演にまつわる経費を除いた金額を、全てグローバル・ギビング(アシュタール劇場の指定しているヨルダン川西岸の、心理社会的援助プログラム)に寄付をします。
※未就学児入場可。
※車椅子でご来場のお客様は予約の際、備考欄等でお知らせください。

 

チケット取り扱い

▽THEATRE E9 KYOTO
チケット予約は、ページ下部からお申し込みください。

 

出演(50音順)

太田 宏
奥山 愛菜
杉江 美生
酒井 信古
澤田 誠
田中 遊
伴戸 千雅子
菱井 喜美子
渡部 もも

 

クレジット

芸術監督:あごうさとし
THEATRE E9 KYOTO 事務局:木元太郎、奥山愛菜
スタッフ:河村都、北方こだち、林実菜、森永恭代(以上、THEATRE E9 KYOTOテクニカルスタッフ)

 

『ガザ・モノローグ』企画:ASHTAR Theatre(アシュタール劇場)
主催:THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)、田中遊

 

協力:鍵山千尋、小比類巻諒介、渡辺真帆​​、演劇ユニット「理性的な変人たち」

 

お問い合わせ

メール info@askyoto.or.jp

 

ご予約、チケットに関するお問い合わせはこちら

THEATRE E9 KYOTO
TEL:075-661-2515(10:00〜18:00火曜休館)
メール

 

新型コロナウイルス感染症感染予防の為
THEATRE E9 KYOTOへご観劇やご来場いただく皆様にお願い申し上げます。

■下記の症状がある場合はご来場をお控えください。状況によってはご来場をお断りすることがございます。あらかじめご了承ください。

・37.5°C以上の発熱。

・次の症状がある場合。
咳、喉の痛み、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、下痢、嘔気・嘔吐 等の症状

■マスクの着用はお客様の任意となります。

■「咳エチケット」をお守りいただき、手洗いや手指消毒のご協力をお願いいたします。

※ご予約に関するご注意
・開演5分前までに受付をお済ませください。それ以降はキャンセル扱いになる場合がございます。お早めにご来場ください。
・公演中止などの不測の場合をのぞき、チケット購入後の返金、日時の変更はできません。
・E9には駐車場はございません、公共交通機関でご来場ください。周辺道路への駐車は、ご近所のご迷惑となりますので硬くお断りします。

※複数名分のチケットをご予約の際には、お連れ様のお名前を備考欄にて事前にお知らせください。
※E9サポーターズクラブ会員/支援会員のお客様は、備考欄に会員番号をご入力ください。