ARTS SEED KYOTO

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【公演終了】共通舞台
“ロミオとジュリエット”

演出|村上太基 原作|W.シェイクスピア 翻訳|河合祥一郎

 

『ロミオとジュリエット』に描かれているのは、若者、それも自己形成期において最もフラジャイルな2人の恋物語の悲喜劇、そして大人によるその悲喜劇の政治利用である。『ロミオとジュリエット』では、この内容が軽快な文体で展開されていく。そのため、その内容の深刻さ、劇内に生きる人々の匂いなどが、ともすると十全に生起しない。そこで、十全にそれらを生起させるために何よりも必要なことは、演出家の解釈でも何でもなく、俳優がその場に生きる、ということしかないように思う。共通舞台はこれまで、全クリエイションメンバーで話し合い、実践することで、それぞれのクリエイションメンバーのみる現代、劇世界を舞台上に共存されることを試みてきた。本公演もその挑戦を継続し、ある一つのドラマに収束され得ない、複雑な現実と複雑な劇世界を拮抗させることで、何でも政治利用されてしまいそうになる時代に風穴を開けられたらと思う。
村上太基(共通舞台主宰)

 

日時

9月22日(日)14:00*劇場予約受付分終了
9月23日(月・祝)14:00*劇場予約受付分終了
9月24日(火)休館日
9月25日(水)17:30*劇場予約受付分終了
9月26日(木)17:30*劇場予約受付分終了
9月27日(金)17:30*劇場予約受付分終了
9月28日(土)14:00*劇場予約受付分終了
9月29日(日)14:00*劇場予約受付分終了

・上演時間予定 3時間30分(途中休憩あり)

 

チケット

[自由席/日時指定/税込]
一般 前売4,000円/当日4,500円
U-25 前売3,000円/当日3,500円
中学生以下無料

※未就学児入場不可
※車椅子でご来場のお客様はチケット購入時、備考欄等でお知らせください。

【共通舞台 取り扱いチケット】
〈サポーターチケット〉 5,000円(懇親会*付き)
〈フレンドチケット〉 10,000円(懇親会*+次回公演チケット(1枚)付き)
〈パートナーチケット〉 30,000円(懇親会*+本公演チケット(2枚)+次回公演チケット(2枚)付き)
〈パトロンチケット〉 100,000円(懇親会*+本公演チケット(3枚)+次回公演チケット(3枚)付き+会場配布パンフレットにお名前を掲載**)

* 懇親会
公演後日に開催する懇親会への参加券付きチケットです。懇親会の日程は後日メールにてお知らせ致します。共通舞台のメンバーと作品のことを振り返りながら一緒にお話しましょう。懇親会の会場は京都市内です。購入者様に直接お知らせします。
懇親会参加予定者:村上太基(演出)、鈴木嵩久(俳優)、ミラーロッティー響子(アートマネージャー)
**会場配布パンフレットにお名前を記載
『ロミオとジュリエット』公演当日の会場でご来場者さま全員に配布するパンフレットに、ご購入者さまのお名前を支援者御礼として掲載させていただきます。パンフレットへのお名前の掲載方法、掲載の有無に関しては、購入者様のご希望を伺います(9月1日締切)。

 

チケット取り扱い

▽THEATRE E9 KYOTO
チケット購入は、ページ下部からご希望の日時とチケット種別をご選択ください。

▽共通舞台
https://co-stage.com/romeoandjuliet

 

キャスト・演出コメント

 

■ロミオ役:鈴木嵩久

ぜんぜんリアルじゃないところで、リアルに生きたいなという思いがあります。ひとりで生きるのではなく。
そのためにやらなければいけないことは膨大で、どれだけ時間があっても足りないし、どれだけのことをしてもどうしたって一緒に生きれないかもしれない。
それを生きれるんだというふうに、信じ切ってしまいたい。信じることにはいつも臆病になってしまうし、いつもちょっとしたことで信じるのをやめてしまうんだけれど、そんなじぶんでも信じられるものを作りたい。
信じやすいものや、信じさせるのが巧いものや、信じることを強いるものや、そういうものはたくさんあるけれど、信じるしかないものは、なかなかないので、そういうものをいっしょに作りたいです。

 

■ジュリエット役:中原心愛

生きていて、自分の嫌な部分や未熟さ、不安、こわさをいつも感じる。

 

お芝居をしているときも。
お芝居は特に自分をじっと見つめて知って変わっていく時間にもなったりして、よりその感覚も強くなる。その場に正直に生きる難しさ、自分や人、環境、全部の不確実さや流動性も。
変わっていくことは希望でもあるけれど。

 

でもお芝居をしてるときは、それが芯になったり、その感覚全部を受け入れられたり、
なんか全部、存在そのままあっていいって思える場所でもあると思う。わたしの心次第。

 

絶対、がない中でいろんなものを大切にしようとしたり、信じようとしたり、愛そうとするのは難しい。
でも、それをしようとしたり、できたと感じたとき、
救われたり、それで生きていけたりもする。

 

正直にその場に生きたときの、体や心の状態はほんとう。
難しいけど、そうなりたい。

 

いろんな自分が邪魔をする。でもそれも自分を守る方法で、だから否定したくなくて。
自分の内奥をただそのまま受け止めて、お芝居をするとき出せるようになりたい。
存在そのままそこに居られる、大丈夫って自分も人もみんな思えるようなところ。ただ人が生きていられる場所。安心できるところが、わたしにとっては舞台。

 

他者のことも自分のことも、氷山みたいに本当はあるのにほんの一部しか見えなくて、
全然、わからなくて、わかり合えなくて。
でも、その人の見えないところや知らないところがあるって知って、想像することや、それに触れたときに受け止めることはできる。
やわらかく、そのままを素直に捉えて受け止められる人になりたい。知りたい、信じたい、愛したいと思う。

 

共通舞台「ロミオとジュリエット」でお待ちしています。

 

■ロレンス・モンタギュー夫人役:細江祐子

今、口にするもの、言葉、行動や思考、視点が未来を決めるなら、少しでも愛のあるものを選びたい。信じ、信じてもらえる、応えることのできる根源は何だろうかと、ロレンスという役の重みを感じながら日々を過ごしています。シェイクスピアの戯曲は1人では太刀打ちできない大きさと深さがあり、試行錯誤しながらこの公演に携わる総勢30名が其々の糸を紡ぐように稽古を積み重ねています。本番で、私たちが声と言葉、身体の織りなすリズムでつくる音のタペストリーは、きっと毎ステージ変わります。ぜひ体感しにいらしてください。

 

■乳母役:酒井信古

コロナ禍以来、役者降板に伴う代役のお知らせをよく目にするようになりました。 芝居作りにおいて、参加者は誰一人として替えの利かない存在である、という理想だけでは立ち行かない厳しい現実を感じます。
誰かの穴は誰かが埋めねばならないのです。
愛するものはどうでしょう。
乳母という役は夭逝した娘、スーザンへの愛をジュリエットに注いでいるように読めます。しかし、ジュリエットは一途な愛に殉じてしまいます。
愛は掛け替えをもちうるのでしょうか。私にとって、それが本作の主題です。
いくらでも代わりの楽しみがあるなかで、共通舞台『ロミオとジュリエット』にお越しくださいましたら幸いです。

 

■演出:村上太基

・いま、生活を送るなかで、どこかモヤっとした感覚を持つ方

・舞台芸術という枠に囚われず、「わたし」や他者に向き合い、表現の可能性を追求したいと思う方

・変わることを強く欲する方

これは、本作のオーディションに掲げた「求める出演者像」です。
そして、これはある意味、観客にとってのカルテなのだとも言えます。
劇場がほんとうに必要なのであれば、人は必ずやってくる。
劇場に人が来ないのは、そもそも必要と思われていないから。
つまり要点はとても単純。第一に必要なことをやること。第二に必要な人に届けること。
あなたが劇場に来ないのは、作り手がこの要点を守れていない、理由はただそれだけだと思っています。

「ロミオとジュリエット」は明確な答えを示さないだろうけど、救いになり得るものだと確信しています。
このカルテを持った方に、ぜひ観て頂きたいと思っています。

 

クレジット

作:W.シェイクスピア
翻訳:河合祥一郎

演出:村上太基(共通舞台)
舞台美術:NEWDOMAIN
舞台監督:北方こだち
照明:川島玲子
音響:林実菜
演出補佐:堀愛子

宣伝美術:藤井良平(good flat)
広報・記録:春木美海
記録:稲田大勇、もりたゆり
衣装:高井裕太、kaku
アートマネージャー:ミラーロッティー響子(共通舞台)
制作:かづちやえ(演劇UnitΦRing )
プロデューサー:佐藤譲

 

出演:

鈴木嵩久(共通舞台)

中原心愛

細江祐子

酒井信古(人間座)

直井英樹

稲葉帆那(愚禿堂)

アレックス(アソビネクスト)

まつむらかおな

藤井紀香

藤丸与

山原雅大

遠藤正彦

たかみな ちな

図司加奈子(劇団カオス)

梅澤希

堀愛子

村上雅彦

 

主催:共通舞台

京都芸術センター制作支援事業

Kyoto Art Center Artists‐in‐Studios program
京都市「Arts Aid KYOTO」 補助事業

提携:THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)

 

サポーター企業:
株式会社T.T
有限会社 一企画

 

共通舞台について

2018年に結成された京都を拠点とする舞台芸術カンパニー。現在は、既存のテキストから引用した言葉と、俳優の関係性を丁寧に観察することでドラマを見出し、現実と対峙するイメージの創造を試みている。

 

 

実績

2021年9月京都学生演劇祭にZOKEIとして出場「線路の間の花々は旅の迷い風に」上演、審査員賞受賞。2022年4月「無言を待ちながら」上演。2022年9月京都学生演劇祭「Why theatre? Why you?」上演、審査員賞、KYOTO EXPERIMENT賞、TOWA賞受賞。2023年2月「ハムレット」(京都府文化団体等活動継続支援事業採択作品)をTHEATRE E9 KYOTOにて4面舞台で上演。2023年8月「これから生まれてくる子供たちのために」をTHEATRE E9 KYOTO主催公演として上演。

 

 

Webサイト

共通舞台:https://co-stage.com/
Instagram: https://www.instagram.com/co_stage.kyotsu/
Twitter: https://twitter.com/taiki__ma_
YouTube: https://youtube.com/@co-stage2289?si=-msKJbXxk8zSmCdy

 

 

お問い合わせ

共通舞台『ロミオとジュリエット』制作部

Mail: info@co-stage.com

 

 

ご予約、チケットに関するお問い合わせはこちら

THEATRE E9 KYOTO
TEL:075-661-2515(10:00〜18:00不定休)
メール

 

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■「咳エチケット」をお守りいただき、手洗いや手指消毒のご協力をお願いいたします。

※ご予約に関するご注意
・開演5分前までに受付をお済ませください。それ以降はキャンセル扱いになる場合がございます。お早めにご来場ください。
・公演中止などの不測の場合をのぞき、チケット購入後の返金、日時の変更はできません。
・E9には駐車場はございません、公共交通機関でご来場ください。周辺道路への駐車は、ご近所のご迷惑となりますので硬くお断りします。

※複数名分のチケットをご予約の際には、お連れ様のお名前を備考欄にて事前にお知らせください。
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