ARTS SEED KYOTO

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【終了】“パレスチナ土地の日 抵抗のからだ、まち”

3月30日のパレスチナ土地の日に合わせて、劇場を開放しています。
 
<やっていること>
・抗議行動の再現
・「マクルーバ」を食べる(20食ほど/11:30~13:00)
・ヨルダンで生活するパレスチナ難民の子どもたちの絵の展示
・本読みコーナー
・寄付のためのグッズ販売
 

[スケジュール]
10:45 開場
11:00 スピーチ
11:10~11:30 スタンディング
11:30~13:00 ランチタイム
13:00 スピーチ
~13:20 デモ行進
13:20~13:50 ダイイン
14:00 終了
各行為への参加は自由です。
同時に会場内では好きに過ごすことができます。
※展示、本読みコーナー、グッズ販売は開場から終了までやっています。

 
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3月30日はパレスチナの「土地の日」です。
1976年3月30日に、イスラエルがパレスチナの土地を大規模に奪い、6人のパレスチナ人が殺され、約100人が負傷しました。
以降、毎年3月30日が「土地の日」とされ、パレスチナ難民の帰還のための大行進など、世界各地で抗議行動が行われています。
 
2023年10月7日を起点とする、イスラエルによる未曾有のガザ侵攻は2025年1月19日に6週間の停戦合意が発効され、
その間にそれが守られることもなく、再び3月18日に空爆が開始されました。たった1日で子どもを含む400人以上のパレスチナ人もまちも殺されました。
ガザだけでなく西岸の被害も拡大しています。確認できるだけでもこれまでのパレスチナ人の死者は5万人を越えています。
こうした状況は戦争犯罪と人道に対する罪に相当し、「ジェノサイド*の特徴に合致する」とした国際人権団体や国連からの報告書も出されています。
 
そしてこれは日本に住むわたし(たち)が無責任に死を弔えるようなことではありません。
日本では年金が武器をつくる企業に投資をし、それがガザでのジェノサイドに使われています。
京都タワーのネーミングライツを持つ企業NIDECはイスラエルの小型航空機をつくる企業と提携を結んでいます。
「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの万博ではイスラエルを公式招待しています。
それらを今すぐに取りやめることは直接的な被害を縮小させていくことであり、声明としても重要です。
 
わたし(たち)はこの状況に抵抗する身体性をどのように知っているのでしょうか。
ジェノサイドをライブ配信で見なければ/見せなければいけないことを誰が想像したでしょうか。
わたしやあなたが無知で、傍観し、黙ることを暴力として忘れず、その身体と土地とともに何度でも行動をはじめ、食事をともにしましょう。
企画者や来場者は一人の市民であり、路上で出会うことを劇場から想像します。
 
最後に、会場となるTHEATRE E9 KYOTOでは昨年4月「ガザ・モノローグ 朗読会」、8月「占領の囚人たち 上映会」などパレスチナについて話し続けるための取り組みを続けてこられています。文化施設がまちや人とともにあることを、改めて見つめ直したいです。
 
ー阿児つばさ

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イスラエルによる占領やジェノサイドがこんなにも長く、世界が見ている中で続いていることに言葉がありません。
なにより、日本で生活していて、この事態に態度を表明できる人たちの方が少数派であることにも、愕然としています。
多くの人が「周りと同じであれ」「波風を立てるな」「空気を読め」という教えの中育っているので、そういった状況が生まれるのも必然なのかもしれません。
 
私自身の経験として、自分が加害行為を受けているときに、同じ時間、同じ空間にいた人たちが誰一人助けてくれなかったことを忘れることができません。
あのとき、だれかひとりでも「やめろ」という言葉をかけてくれたなら、間に立ちはだかってくれたなら。何かが違ったと思います。
暴力は当事者同士で止めることが難しく、そして、第三者の態度や行動がなによりもその暴力を止めるための力になることを痛感しました。
わたしは助けてくれなかった個人に対してではなく、その状況を作り出した社会構造に怒りを覚えます。
 
傍観や無関心は、強い力への加担です。そして殺す/殺されるに対しての「中立」は存在しません。
1秒でも早くこの虐殺・民族浄化を止めるために、1人でも多くの人が「NO」という態度を示すことが必要です。
だけど、前述したように「大きな力に逆らわないこと」「周りと歩調を合わせること」を教わってきたわたしたちが声をあげるということはとても困難なことでもあります。
今回、劇場空間をひとつのまちと仮定し、
スタンディング、デモ行進、ダイ・インという「抵抗の手段」を実際にやってみます。
それは抵抗するための練習や訓練といえるかもしれません。
 
各行為への参加は自由です。
様子を見守るでも、置いてある本を読んでいても、人とお喋りしていても大丈夫です。
ランチタイムには、パレスチナやレバノン、ヨルダン、シリアといった中東・レバント地方の名物料理である「マクルーバ」を20食限定で提供します。
 
最後に、舞台芸術に携わる身として恐れているのはこの状況を「題材にし消費すること」です。パレスチナの占領も、ジェノサイドも、現在進行形で起こっているということ、そして今、わたし(たち)自身が同時代を生きていること、気を付けなければわたしたちの買ったものがイスラエルの支援に繋がってしまうかもしれないということ、そして、虐殺行為は、ひとつの文化芸術が滅ぼされるということ。それらを決して忘れず、きちんと自分の行動に反映しなくてはいけないと思っています。
 
ー北方こだち

 

日時

3月30日(日)11:00-14:00 入退場自由
開場は10:45です。

 

チケット

予約不要

入場料 1,000円
金銭的余裕のない人、高校生以下無料です。受付でご遠慮なくお伝えください。
※収益は経費を除いた全額をパレスチナ支援に寄付します。
※昼食代 500円(20食限定・マクルーバ)
※未就学児の方もご来場可能です。

 
言語:日本語
セーファースペースを目指して:どんな差別やヘイト、ハラスメント行為も容認しません。見た目により属性などを決めつけることがないよう配慮しましょう。写真撮影の際にはお互いに確認をとりましょう。気になることや困ったことがあればスタッフへ気軽にお申し出ください。
撮影について:当日運営側で写真と映像の記録撮影を行っています。写りたくない人は受付でお申し出ください。

 
企画・構成|阿児つばさ、北方こだち
宣伝美術|マルガリート・ダバーイ
協力|遠藤リョウノスケ、クリスタル、コトバトフク、TASO、柴田惇朗、抵抗のかけら、細井耕平、益田さち、無添加発酵カフェOdashi、MAKE LOVE,NOT WAR

 

Webサイト

OLIVE JOURNAL|市民がつくるパレスチナ情報サイト
https://olivejournal.studio.site
PACBI:イスラエルの国際的文化ボイコットガイドライン
https://note.com/bdsjapan/n/n2456e78e9cb4

 

お問い合わせ

k.kitagata26@gmail.com (北方)

 

お知らせ

・E9には駐車場はございません、公共交通機関でご来場ください。周辺道路への駐車は、ご近所のご迷惑となりますので硬くお断りします。